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Posted by ミリタリーブログ  at 

2013年02月10日

JM製?M4修理




毎度お世話になります、オヤジGUNです。

最近、欲求不満です。
休みのたびに所用が入りエアガンいじりや試射ができません。
他の欲求は平日休日問わず、解消方法を確立していますが、コレばかりはそうはいきません。
それでもなんとか去年末からお預かりした依頼品の修理が出来ましたのでご報告いたします。




・JM製(多分)M4(ゾンビキラー刻印)

もはや私の知識と見識ではメーカーすら判別できないシロモノ。

「多分、JM製」

との事。

えー、知らなーい、そんなメーカー・・・

症状は著しい初速低下。弾が2~3m先にポテポテ落ちてます。
やむなく引き受けようとしたところ

「いやいや、違うでしょ、いつものアレ、やってくださいヨ」

仕方ありません

「ケケケ、これなら素手で取れるぜ!出来なかったら直してやるよ!」

今回も手まで届きませんでしたが

「コイツ、コレがやりたくてわざとクソジャンクをポチってんじゃねーか?」

と、人を疑う邪悪な気持ちが芽生え始めました。

分解は、クラアミそっくりなボルトキャッチを外すのが手間だけで、それ以外は普通。
メカボを開けてみると、ピストンのOリングの外径が小さくなっており、これが初速低下の原因でした。Oリングを交換したら弾は出るようになりました。
初速的には80m/sでサイクルは18~19r/s。もう少し強いスプリングも入りそうですが、弱いスプリングと長いバレルが相まって、この初速のわりに結構飛ぶし、まとまります。しかも静か。
しかし物足りないとの事で、スプリングも交換し、94~89m/s。サイクルは16r/sになっちゃいました。
しかし、HOP有無のバラツキも大きいし、初速の割には飛びというか抜けがイマイチ。
これは穴あきシリンダに400mmバレルという組み合わせによる物でしょう(アホか)。

逆流速効果?

フルシリンダに交換しようとしましたが、ここで問題。
ノーマルシリンダがメカボに入りません。1mm程メカボ側が狭いようです。
メンドクサイけど短いバレルに交換するか切るしかありません。
とはいえバレルも硬そうなカスタムっぽいバレル。
本当は純正真鍮パイプに換装したかったのですが、微妙にアウタとキツキツで、弾道に影響が出そうです。

イヤでしたが切ってみました。





パッと見はステンレス製のようでしたが、作業を続けていると銅の様な地金が・・・

「えっ、銅管?」

しかし更に切り進むと見慣れた真鍮が出てきました。
良くは知りませんが、真鍮をメッキするのにこの銅のメッキもするのでしょうか?喰い付きを良くする為?
世の中、分らない事ばかりです。とりあえず切り口を整えて緑青防止にグリスでも塗布します。

問題はコレだけではありません。チャンバに組もうとしたところ、ストッパが「カチッ」と入りません。





ストッパが入るべき、バレルの切り欠き位置がズレてました・・・

中華恐るべし・・・


もう、テキトーにやって「ハイ、オシマイ」としたかったのですが、遠距離(45~50m)射撃に特化した、セミのキレも良いモデルにしたいとの事。

「ゼータクゆーな!」

と言いたいところをグッと堪えて長掛けHOPにしてみました。
本当は中華版パチG-HOPかスナチャンが良かったのですが、私の知る限り、もはやこの世には存在しないシロモノ。今後の事も考え、安定供給が期待できるライラのストレートパッキンとブリッジ型虫ゴム(?)で対応。
個人的には、メタフレという事もあり200mm前後のバレルで高レートのスプリング仕様(プチ流速)の方が良いと思ったのですが、モーターとバッテリを選ばないと極端に遅くてレスポンスが悪くなるので、今回は見送りました。

しかしながら、ここでも問題。
なんかライラのストレートパッキンと相性が悪いようです。弾詰りしてしまいます。
純正の突起除去Ver.にしたところ、改善されました。
改めて試射しましたが、46m先のポリタンクには、そこそこ、まとまる様になりましたが、抜本的な改善には至らず、初速も90m/sに落ちました。
得体の知れない中華バレルと、長掛けHOPにした事が原因でしょう。
長掛けHOPは飛距離は伸びますが、抵抗が増えるので初速に関しては不利です。またスピンが多く掛かり「フヮー」と飛ぶので横風に流されやすい弱点もあります(ジャイロ効果ってヤツ?)。

しかもしばらくするとまたノズルが壊れました・・・
もう、この透明なノズル、嫌い・・・
既述のようなリクエストがありましたのでノズルは「パカ山」製をおごりました。
でもシリンダヘッドの筒の外径が大きくて装着不可・・・これもマルイ純正に換装。
この時点でイラつきMAXだったのですが、ここまでやったらバレルも替えたほうが良いでしょう。

「ヤダけど、あれやるか・・・」

バレル在庫の中からマルイ純正をとりあえずカット。
そして外径を細くすべく、スポンジヤスリでひたすら研磨。

後から見ると、あぐらをかいたオッサンが棒状のモノをしごいているように見えます。手の上下運動を繰り返しながら・・・

決して人には見られたくない風景です。

そしてやっとの思いでGo to haven・・・ いや、加工終了。

マルイ純正のバレルに換装可能になりました。
折角なのでチャンバパッキンも冒険(またヒトのでボーケンしたね・・・)





「魔HOP60°」とバトン製面ホップ虫ゴム(テンショナー)の組み合わせ。

前回お話した「魔HOP」も個体が変われば変わるかな?と思い、使用してみましたが、なかなか芳しくない結果。
結局、マルイ純正パッキン突起無し加工品、ライラの面ホップ虫ゴム(テンショナー)ブリッジ型で落ち着きました。

初速もHOP有り無しでも95m/s位になり、サイクルも17r/s。
鬼HOPでなくとも46m先の一斗缶にもなんとなくまとまるし、20m先のポリタンにもほとんど当たるので良しとします。
去年の末から、私を苦しめていた依頼品もようやく完納の目処が立ちました。

ふー、やれやれ・・・

そんな心安らかに本品を眺めていると、フレームも良く見りゃG&P方式のメタフレ製。
悪趣味なレーザー刻印で気がつきませんでしたが、ナイツSR系を模したフレームにボルトキャッチもライブでセレクタもアンビ(ただしこのアンビは内部ギアが一枚欠けていて、操作感も悪くカタカタなのでオミットするつもり)。
RASもURXチック・・・












なんだよう・・・結構カッコ良いジャン・・・

カリカリに締め上げるに足る良いモノを持っています(でも断る)。

「もっとスプリングしめて、セクカして、11.1vでブン回してぇな・・・太いトルクのモーター使って・・・」

あっ、コレじゃハイサイになっちゃう・・・お金もかかるし・・・

なんか欲求不満です。ヒトのGUNいじるのはコレがあるから苦手です。
多分、私がショップをやったら

「お客さん、最高の出来に仕上がりましたヨ!カスタム料は〇〇マンエン」

一日で潰れるでしょう。スマイル百万円です。






さて、これで年末からの欲求不満も解消されそうですので、自分へのご褒美として別の欲求も解消しに行きたいと思います。





ご閲覧、ありがとうございました。





  


Posted by オヤジGUN  at 23:45Comments(4)修理依頼