2015年09月16日
Auto 9 (電ハン始末記番外篇)
毎度お世話になります、オヤジGUNです。
皆様「Auto 9」って知ってるでしょうか?
知らない方はこの記事について全く理解出来ない事が予想されますが、悪しからずお含みください。
つか「ロボコップ」って映画、知ってるでしょうか?
ええ、バーホーベンの方です。リブート(リメイク)版ではありません。
CGとかが全盛になる前、つか使われていない映画です(逆に新鮮)。
当時この映画は衝撃をもって迎えられ、そのメカデザインは以後のヲタククリエイターに多大な影響を与えました(小○誠とか丸パクリしてた)。
私などもロボコップ歩き(曲がる時、先に首を進行方向に向けた後、体を回転させる)を真似するとか、(前回も触れましたが)レーザーサイトを使って「ニニニニニ……」とか言ってクラレンスごっことか、何を聞かれても「マーフィー!」「Thank you for your corporation.」しか答えないなど、頭の悪い遊びをしていました(イヤイヤ、みんなしてたって)。
その主役(ロボコップ)が使用していたのがこの「Auto 9」です。
ベレッタ93Rベースのプロップガンですが、実際の3点バーストを映像で見たのはこれが初めてでした。映画でのビッグガンといえば「ダーティハリー」の44マグナムや「ターミネーター」のハードボーラーが有名ですが、マニアしか知らなかった93Rを架空銃とはいえ表舞台に引きずり出した功績は賞すべきでしょう。そもそも当時93Rは対テロ用の……(以下略)。
その衝撃はエアガン業界においても然りで、MGC(現KSC)やWAという一流処もこの「Auto 9」をモデルアップしていました。MGCは既に93Rをラインアップしていたのでバリエ展開だったのに対し、WAは新規設計という気合の入れ様でした……。
つまり、今回の目的は
「イマドキの製品を使って昔の銃をアップデイトする」
よくある話です。
当然、ベースになるイマドキの製品は「マルイ製 電ハン93R」。
エアソフトガン黎明期からを知る私としてはこの93Rはマストアイテム。発売当時、勇んで購入しました。
『これを最後に電ハンはフルオート機能が無い銃をもラインアップして行くのであった。』
(注:田口トモロヲ風に)
しかし、グリップはでかくて握りにくいし、判官びいきも相まって
「あっ、オレってそもそもベレッタ(93Rも92Fも)あんま好きじゃなかったわ。」
という事を思い出し、ほとんど死蔵化していました。
そこにたまたまリサイクルショップで発見した旧モデルと「遅れてきた電ハンマイブーム」が重なり、このような所業と相成りました。
まず使用した旧モデルはMGC製。これは既存モデルに容易にポン付け出来る設計の為、マルイ製にも小改造で取り付け可能です。
実はWA製も入手したのですが、グリップ寸法も全く合わず、先端巨大スタビライザも肉が薄くペラペラで使用を避けました。
●小改造_其の壱:グリップ
マルイ製の電ハンはメカボ収納の為、大きめにディフォルメされていますが、旧MGC製も太めなのでデザインナイフでカリカリ削る程度でなんとかなります。ただ、グリップスクリューの位置が著しくずれているところが一箇所あるので、パテとか使って何とかしましょう。
(イヤ、だからオレはそのまんまだって……)
●小改造_其の弐:93R先っちょ
先っちょ、上部を切削しました。文章で説明しても解りにくいので、写真をご覧下さい。
これはたまたまこの部分が引っかかって、上手く巨大スタビライザがハマらなかったので、こういう処理をしたのですが、こうしますと、インナバレルが長くてもスライドが外せるというカスタムにもなっています。また、アウタバレルを実装しなくてはならないので切削する前にアウタバレル用のタッピング(ネジ切り)をしておく必要があります。
タッピングと言ってもネジが切られているアウタバレルをタップ代わりに、力任せにねじ込むだけですが……。
●小改造_其の参:固定ピンの作製
本来ですと6mm径のピンが入るのでしょうが、ズレが生じている為、入りません。従って、6mm径のピンをこのような形状にして使用しています。ちなみに元はM14メカボのセレクタパーツです。
●小改造_其の肆:インナバレル
今回の一番の懸念点がここでした。まず、延長したスタビライザー分、インナバレルも延長すると270mm必要になります。そんな長い電ハン用バレルも無いし、シリンダ容量も足りるかどうか心配でした。
しかし意外にもKM製からコン電用の300mmバレルが出ており、それをカットして使用しました。なんかコン電が出たての頃、試しに購入していたようです、私……。
また、シリンダ容量ですが、結果的には極端な初速の低下は無かったので、とりあえず良しとします。
電ハンはライラ以外の強化スプリングへの交換だけで75~78m/sくらいになります(ヘタルる前)。さらにPDI製01バレルで83~85m/sくらいになるのですが、このAuto9については01バレル無しで81m/s出たので、まあいいかなと……。
●小改造_其の伍:リアサイト
MGC製も既存の93Rに接着でとりつけてあるため、力任せに「バリッ」と引き剥がして接着します(今回、力任せの作業多いな)。この際、腕の力だけではなく胸部の筋肉を……(以下略)
●小改造_其の陸:スプリング交換
今回はSTAK製「130%スプリング」を使用。特に意味はありません。超強力で安かったからです。
●小改造_其の漆:配線変更
これも前回USPと同様にコネクタ直結にしました。
http://oyazigun.militaryblog.jp/e674635.html
USP以降、メカボからの配線には端子が付いていますが、93Rや18cはバッテリブラケットに半田付け。なので分解がメンドクサイのですが、このようにすると作業がラクになるのでオススメです。
また今回も電ハン用バリカタ(ダーティワークス社取り扱い )を使用しました。
さて、実射性能はというと、電ハンとしては破格のバレル長で命中精度は高いと思いきや、イマイチです。これはバレル固定における剛性の不足や、長すぎて手がぷるぷるしてしまう、という点が理由として考えられます。
余談になりますが、今年は映画のリメイクというかリブート版が数多く公開され、我々オヤジ世代は、映画館のメンバーズカードのポイントが大変な事になっています。
「マッドマックス」「ターミネーター」「ジュラシックパーク」がリブートされ「アベンジャーズ」や「ミッション・インポッシブル」「007」の続編、そして年末には「スターウォーズ」の公開が控えており
「エアガン弄りどころじゃねーよ」
と言ったところです(ナンだと)。
そんな「映画の当たり年」の「お祭り騒ぎ」の一年前に「リブート版ロボコップ」は公開された為、シビアに評価され、評判はイマイチでした。正直私も
「なんでニール・ブロムカンプが脚本と監督しなかったんだ」
「今ならピーター・ウェラーがクラレンス役、出来る(つか出て欲しかった)」
「マイケル・キートン出すなら『ロボコップvsバットマン』にしてくれ」
とか思ったものです。
今現在、冷静になって振り返るとバーホーベン版に比べ、ブッちぎり感は無いものの、キャストは豪華で、設定やストーリーは良く練られているし、旧作ファンに対しての配慮も丁寧で、なによりロボコップのデザインがスゲーカッコいいのです。
もし、今年に公開されていれば、少しは「お祭り騒ぎ」効果で酷評は薄まったでしょうに……。
欲を言えば、大ヒットを記録して、KSCあたりがプロップガンを製品化して欲しかったです。
まあ、それを言いだしたら
「マルイは黒歴史であるガスリボルバーシリーズの新作として『デッカートブラスター』を出せ!つかタナカでもマルシンでもいいや」
「マルイはナゼ『ハードボーラー』『UZI』『SPAS12』は出したのに『AR-18』を出さないのだ!もはやコンプライアンスの欠如と言っても過言ではない」
「中華パチメーカーは『ガーゴイル』のパチシューティンググラスを直ちに出せ」
言いたい事の枚挙に暇はありません。
もう分かるヒトにしか解らなくなってきたようなので、この辺でやめておきます。
オヤジのノスタルジーとご理解頂ければ幸甚です。
最後に……
「マルイはコン電でマイクロUZI出せ!」
(チャック・ノリスごっこしたいから)
以上、よろしくお願いいたします。