2011年04月05日
復興支援(その2)
毎度お世話になります、オヤジGUNです。
今回、震災で被災された方々には謹んでお見舞い申し上げます。
お亡くなりになられた方、家族の方にはお悔やみ申し上げます。
また、被災地で復興活動を行っておられる自衛隊等の方々に感謝いたします。
さて、前回の続きです…と言ってもはじめて見る方はわかりません。
先日、復興支援のため仙台に行ってきました。
その際、使用した装備関係について報告したいと思います。
ブーツ
これはベイツのファスナタイプ。防水でゴアテックス、履き心地も最高!で死角無しでした…が、作業後は泥でグッチャグチャになり(そりゃそうだ)帰りのバスに乗せてもらえなくなるところでした。仕方なく靴下で乗車。ブーツは汚物扱いです。かさばらないサンダルとか持っていけば良かった…。
他のメンバーは長靴に履き替えて作業していました。
ただ、長靴よりブーツの方が確実に力仕事には有利で安全です。長靴組のほとんどは破損が見受けられました。メンバーの一人は何かの破片をふんで足の裏をさくっと…以下略。
防寒着(雨カッパ)
どのような天候になるか判らない作業には私、いつもこれを愛用しています。
ECWCS 2nd
元自衛隊員の先輩も
「暑くても、天気が良くても防寒着。忘れちゃならない〇ンコ紙」
とおっしゃっています。
これももう相当古い物ですが性能・ユーティリティー的には完璧です。ただ欠点は「物々しい」ところです。
ウッドランドは有名すぎて誰でも「軍服!」と判っちゃうところです。
以前これを着て雪かきをしていたところ、他の人から「自衛隊が来てる」と騒ぎになった事を思い出しました。
ゲームで使わないならもっとおとなしい柄(3cとかデザピク)にしたほうが良いです。
特に何かあったときは周りの人も過敏になっているので配慮したほうが良いでしょう。
ちょっと失敗しちゃいました。
結局、幸いにも天気も良く作業中全く使いませんでした。
準備としては必須ですが、こういう趣味がアダになってしまった例です(つか今どきウッドって所が問題だろ…)。
グローブ
今回の被害の特徴は津波で泥水をかぶっている点です。ですから何か動かすと泥水(塩水)が出てきます。また、泥だらけになった設備の洗浄作業も想定してゴム手袋を準備していったのですが、私は用心のため皮手袋も持っていきました。ゴム手はぬれなくて良いのですが、力仕事には向いていません。他の方は途中からイボ付軍手に替えていましたが濡れた軍手の使い勝手はあまり良くないようでした。
私の皮手袋は自衛隊向け(?)のもので以前はよく使っていましたが、今はハッチとかなので「捨てちゃってもいーや」と言うつもりで持って行きましたが正解でした。多少の泥水でも中はドライです。ですからハイブリッドなハッチやオークリー、ノーメックスなどは不向きです。もったいないしね。
ゴーグル
「は?ゴーグル?、サバゲかよ」
と思われるかもしれませんが、今回お邪魔したところは、周りが重機でさらわれてサラ地状態でした。しかも泥は乾いて土ぼこりとなります。海岸から流れたと思われる砂も混じっていますので、目に入るととても痛くアイウエアはあった方が良いかと思います。
余談ですが、今回作業中、ロープを使ったのですが、切れて顔面を直撃しました。ゴーグルが無ければOPP対策の眼鏡といえど無事ではなかったでしょう。ケガは無かったのですが殴られた後のようにちょっとフラフラしました。
マスク
上記理由からマスクも必須です。となりで建物を解体していた業者さんはダースベイダーみたいのをつけていましたが、花粉症用のマスクでも問題ありませんでした。
飲料水
幸いお邪魔したところは飲料水の心配はありませんでした。しかし被災者が飲むべき水を飲むわけにはいきません。自己完結がボランティアの鉄則です。一応2リットルの飲料水を持参したのですが、会社からの支給もあり結局出番無く2kgのウエイトに終わりました。
作業着
今回は会社関係の仕事なので会社の制服(作業着)でした。もし無い場合は、既述の理由からあまり「物々しい格好」は避けたいものです。PMC系がオススメかと思います。理想は水がしみないタクティカルジャケット(タンとかコヨーテブラウンとか)などです。要はポケットがたくさんあったほうが良いという事です。制服はポケットが少ないのでウエストポーチをしていきましたが、作業には邪魔でした。あと汚れるから着替えは必須です。
バック
これも年代物のイーグルの3dayです。モールくらい欲しいところです。問題はなかったのですが、やはりナイロン系は新しいものの方が良いのかなー、と思いました。理由はわからないのですが、久しぶりに使用したらほつれとかが目立ちました。多分、物欲がそういう気分にさせているのかもしれません。
私以外はNORTH FACEとかが多かったようです。使い勝手は…そっちの方が良いかな…?
あっ、グリムロックはなにかと便利でした。
マキロン
先ほど述べました「顔面縄攻撃」以外にもふと気がつくと、そこかしこに切り傷、擦り傷が…。
「傷は男の勲章、ケガは骨折から」が信条の私ですので、ほっておいたところ、現地の方に注意されました。
何でも感染症の恐れがあるので消毒くらいはするように、との事でした。
備えが無かったため、不覚にも現地の方にマキロンを塗ってもらっちゃいました。
絆創膏は持っていったのですが、これには気づきませんでした。絆創膏と正露丸の他にマキロンも必要でしょう。
ナイフ
私は持っていかなかったのですが、常備して行った方は多かったようです。ただ、見ていたところ、今回の作業に限ってはスイスアーミーナイフ(十得ナイフね)はあまり役に立っていませんでした。
「切る」というより、絡みついたビニールや枝(松が多かった)を「切断する」作業がほとんどで、最近良く見かける刃にセレーションが入った物が重宝していました。
とりあえず思いつきで書きましたが、支援の目的や場所で状況は変わると思いますので、もし行かれる方は天候・気温、復興の度合いの事前情報を得てから行かれることをお勧めします。
今回は非常にライトなボランティアでしたが、普通は一週間位現地で作業し、水・食料も持参との事ですので十分な準備をお願いいたします。
相変わらず稚弱な説明で申し訳ありません。
ご参考になれば幸いです。
とにかく一日も早い復興を願っております。
ご閲覧、ありがとうございました。
今回、震災で被災された方々には謹んでお見舞い申し上げます。
お亡くなりになられた方、家族の方にはお悔やみ申し上げます。
また、被災地で復興活動を行っておられる自衛隊等の方々に感謝いたします。
さて、前回の続きです…と言ってもはじめて見る方はわかりません。
先日、復興支援のため仙台に行ってきました。
その際、使用した装備関係について報告したいと思います。
ブーツ
これはベイツのファスナタイプ。防水でゴアテックス、履き心地も最高!で死角無しでした…が、作業後は泥でグッチャグチャになり(そりゃそうだ)帰りのバスに乗せてもらえなくなるところでした。仕方なく靴下で乗車。ブーツは汚物扱いです。かさばらないサンダルとか持っていけば良かった…。
他のメンバーは長靴に履き替えて作業していました。
ただ、長靴よりブーツの方が確実に力仕事には有利で安全です。長靴組のほとんどは破損が見受けられました。メンバーの一人は何かの破片をふんで足の裏をさくっと…以下略。
防寒着(雨カッパ)
どのような天候になるか判らない作業には私、いつもこれを愛用しています。
ECWCS 2nd
元自衛隊員の先輩も
「暑くても、天気が良くても防寒着。忘れちゃならない〇ンコ紙」
とおっしゃっています。
これももう相当古い物ですが性能・ユーティリティー的には完璧です。ただ欠点は「物々しい」ところです。
ウッドランドは有名すぎて誰でも「軍服!」と判っちゃうところです。
以前これを着て雪かきをしていたところ、他の人から「自衛隊が来てる」と騒ぎになった事を思い出しました。
ゲームで使わないならもっとおとなしい柄(3cとかデザピク)にしたほうが良いです。
特に何かあったときは周りの人も過敏になっているので配慮したほうが良いでしょう。
ちょっと失敗しちゃいました。
結局、幸いにも天気も良く作業中全く使いませんでした。
準備としては必須ですが、こういう趣味がアダになってしまった例です(つか今どきウッドって所が問題だろ…)。
グローブ
今回の被害の特徴は津波で泥水をかぶっている点です。ですから何か動かすと泥水(塩水)が出てきます。また、泥だらけになった設備の洗浄作業も想定してゴム手袋を準備していったのですが、私は用心のため皮手袋も持っていきました。ゴム手はぬれなくて良いのですが、力仕事には向いていません。他の方は途中からイボ付軍手に替えていましたが濡れた軍手の使い勝手はあまり良くないようでした。
私の皮手袋は自衛隊向け(?)のもので以前はよく使っていましたが、今はハッチとかなので「捨てちゃってもいーや」と言うつもりで持って行きましたが正解でした。多少の泥水でも中はドライです。ですからハイブリッドなハッチやオークリー、ノーメックスなどは不向きです。もったいないしね。
ゴーグル
「は?ゴーグル?、サバゲかよ」
と思われるかもしれませんが、今回お邪魔したところは、周りが重機でさらわれてサラ地状態でした。しかも泥は乾いて土ぼこりとなります。海岸から流れたと思われる砂も混じっていますので、目に入るととても痛くアイウエアはあった方が良いかと思います。
余談ですが、今回作業中、ロープを使ったのですが、切れて顔面を直撃しました。ゴーグルが無ければOPP対策の眼鏡といえど無事ではなかったでしょう。ケガは無かったのですが殴られた後のようにちょっとフラフラしました。
マスク
上記理由からマスクも必須です。となりで建物を解体していた業者さんはダースベイダーみたいのをつけていましたが、花粉症用のマスクでも問題ありませんでした。
飲料水
幸いお邪魔したところは飲料水の心配はありませんでした。しかし被災者が飲むべき水を飲むわけにはいきません。自己完結がボランティアの鉄則です。一応2リットルの飲料水を持参したのですが、会社からの支給もあり結局出番無く2kgのウエイトに終わりました。
作業着
今回は会社関係の仕事なので会社の制服(作業着)でした。もし無い場合は、既述の理由からあまり「物々しい格好」は避けたいものです。PMC系がオススメかと思います。理想は水がしみないタクティカルジャケット(タンとかコヨーテブラウンとか)などです。要はポケットがたくさんあったほうが良いという事です。制服はポケットが少ないのでウエストポーチをしていきましたが、作業には邪魔でした。あと汚れるから着替えは必須です。
バック
これも年代物のイーグルの3dayです。モールくらい欲しいところです。問題はなかったのですが、やはりナイロン系は新しいものの方が良いのかなー、と思いました。理由はわからないのですが、久しぶりに使用したらほつれとかが目立ちました。多分、物欲がそういう気分にさせているのかもしれません。
私以外はNORTH FACEとかが多かったようです。使い勝手は…そっちの方が良いかな…?
あっ、グリムロックはなにかと便利でした。
マキロン
先ほど述べました「顔面縄攻撃」以外にもふと気がつくと、そこかしこに切り傷、擦り傷が…。
「傷は男の勲章、ケガは骨折から」が信条の私ですので、ほっておいたところ、現地の方に注意されました。
何でも感染症の恐れがあるので消毒くらいはするように、との事でした。
備えが無かったため、不覚にも現地の方にマキロンを塗ってもらっちゃいました。
絆創膏は持っていったのですが、これには気づきませんでした。絆創膏と正露丸の他にマキロンも必要でしょう。
ナイフ
私は持っていかなかったのですが、常備して行った方は多かったようです。ただ、見ていたところ、今回の作業に限ってはスイスアーミーナイフ(十得ナイフね)はあまり役に立っていませんでした。
「切る」というより、絡みついたビニールや枝(松が多かった)を「切断する」作業がほとんどで、最近良く見かける刃にセレーションが入った物が重宝していました。
とりあえず思いつきで書きましたが、支援の目的や場所で状況は変わると思いますので、もし行かれる方は天候・気温、復興の度合いの事前情報を得てから行かれることをお勧めします。
今回は非常にライトなボランティアでしたが、普通は一週間位現地で作業し、水・食料も持参との事ですので十分な準備をお願いいたします。
相変わらず稚弱な説明で申し訳ありません。
ご参考になれば幸いです。
とにかく一日も早い復興を願っております。
ご閲覧、ありがとうございました。