2013年03月10日
AIPモーター再考
毎度お世話になります、オヤジGUNです。
先日、友人から
「オヤジGUNさーん、大ハズレの40000モーターいります?」
「イラネーよ、バカ。」
と言う経緯でAIP40000モーターを入手。
何でも、トリガを引いたとたん「バチッ」と音がしてコネクタから煙が出たそうです。
症状は以前、私がAIP50000で経験したのとほぼ同じでした。
http://oyazigun.militaryblog.jp/e344998.html
個人的な見解ですが、このモーターは前評判が高いだけに、組む個体もそれなりのチューンドGUN。重いバネも入っているし、ギア比も高め。そこへナラシもしないで新品モーターをブチ込むのですから
そりゃ「バチッ」と逝くよな、という気がしてきました。
しかもコレは手回しも一苦労な強力磁石。新品ブラシ↓
ということで気休めですが、クリーニングなどをしました。
コミュもアルコールを浸した綿棒を突っ込んでクルクル回して洗浄。
再度、組みなおして空回し。
ここで問題。
ウンともスンとも動きません。
何回か手でシャフトを回していたら動きました。しかしトリガを放すと(電源OFFにすると)再び同じ症状。
良く判りませんでしたが、とりあえずブラシを外して、ヤスリで偏磨耗した凸凹と摺動する側面を慣らしました。
回りだした状態で少し長めに空回し。具体的には15cの7.4vで、熱くなったら休憩(COOL DOWN)を3setくらい。
この時も友人に借りた「水曜どうでしょう」のDVDを観ながら行いました。
傍(はた)から見ると、片手にウィン、ウィン唸る強力モーターを持ち、片手にメカボのトリガを引いたオッサンがPCモニタを見ながら、時折
「ウフッ」
と笑うのですから、とてもおぞましい光景だったでしょう。
精神分析医でもなければ
「あっ、このヒト、イッちゃってるね」
と容易に間違った判断を下してしまう作業風景です。
さて、そんなこんなで無負荷で正常に作動ようになったので実機に実装して試射。
16:1セクカ3枚、M115スプリング、リポ11.1v使用。
「おー、ちゃんと動く、動く。でも遅いかも・・・」
と思っていたらまた停止。再び無負荷で押し掛けしたら回復。すぐ実装して再試射。
1分くらいそのまま空撃ち。
そのうちに回転数がノッてきた感触が。
少し冷却の為、時間をおいて2~3回同じような空撃ちをした後、計測。
上記条件で約30r/s。
問題なかった自分のAIP40000の時のサイクルが28r/s。
自分のより調子良くなってしまいました…
そうそう、その際、代わりと言ってはナンですが、私はこの彼に件のAIP50000モーターを渡しました。
二~三日後、
「あれ結構、良かったですよ」
そう言って試射した動画をスマホで見せてくれました。
「じゃあ、返せよ」
これも既述のような方法でナラシを行ったモノ。
比較対象が無かったので良し悪しが判断できなかったのですが、彼が言うところの「当たり」50000とそれほどサイクルにおいて遜色ありませんでした。
若干、遅い原因はモータータワーをマルイ純正「EG700モーター」のそれと交換したためでしょうか?
このモーター、ナンか異音がするので確認したところ、タワーに実装されているベアリングが砕けていました。砕けた破片がタワーにへばりついていた為、タワーごと交換した経緯があります。
まあ、これは極端な例としても、新品(特にハイススペックでセンシティブな)モーターを組み込む前には多少のナラシが必要なようです。
あっ、あとこのモーター、ピニオンの交換は必須です。焼結材ですが、もろ過ぎるので、かなりの確立(私の場合は100%)で坊主になる(ギヤの山が削れる)か砕けます。
D型ですが、過去の経験からイーグル、ガーター、マルイ純正でも換装可能です。
イモネジを外すとき、ライターで炙ってネジ止め剤(多分、瞬着)を無効化(炭化)すれば結構ラクに外せます。
そういえば、まだ若かりし頃、十分なナラシもしないでブチ込もうとしたところ「バチッ」とやられた事を思い出しました。
「そんなこともあったねぇ」
今回のモーター検証では、そのような感傷にも浸ることが出来ました。
まあ、そっちのモーターは大してハイスペックではありませんが・・・でもセンシティブ・・・
(こういうボケがオヤジの証なのだろうなぁ・・・)
ご閲覧、ありがとうございました。
2012年01月20日
AIPモーターについて
毎度お世話になります、オヤジGUNです。
関東地方も雪に見舞われたとの事、皆様いかがおすごしでしょうか?
私のパチTADは雪を全く弾かず、水分をギュンギュン吸ってビッチョビチョです。
さて、先日B.H.で大人買いしたAIP製モーターを実装・試射しましたのでご紹介いたします。
まずいきなり問題。
ピニオンの直径が大きすぎてグリップやメカボの挿入口に入りません…
具体的には、純正品ピニオンの最大直径が9.5mmに対してAIPの物は9.8mmでした。
ちなみにこの不具合はHT-40000(ハイトルク型)のみで発生。
たった0.3mmで入らないなんてねぇ…
色々やりましたが、しょうがないのでピニオン交換です。
「ピニオンリムーバ買っといて良かった。コレで作業はラクラク!」
と思いきや、抜く作業中「グズッ」といやな手ごたえが…
ピニオンが砕けました…
「イヤァァァァ…こんなの初めてー」
かなり動揺しましたが、何とか買い置きのピニオンに交換しました。AIPは何とD型のピニオン仕様ですがそんなモン無いのでO型を無理やり装着です。
「硬度が欲しいとはいえ、靭性に劣る焼結材を使うとは…だからD型?」
文句を言ってもしょうがないので、とりあえずハイサイ機に搭載。
コレはギアは13:1でセクカ3枚。スペック的にはマルイ純正HCと同じです(つかセクタは純正)。
とりあえず様子見で7.4v2000mAh(ET1 RED LINE)で試射。サイクルは20r/s。
「ふーん、思ったより遅くないジャン。ホントにハイトルク?」
と思い11.1v1300mAh(FIRE FOX)に切り替え。サイクルは33.3r/s。
アレッ、マルイ30000モーターと変わらない…
ハイトルクでハイスピードモーターと同じサイクルってどうなの?
とも思いましたが、思わぬ副産物が
「セミの切れが非常にイイ!!」
これか!ハイスギアとハイトルクモータの組み合わせでセミの切れが良くなるって事は!
まあ、33.3r/sも出てりゃタイムラグも少なくなるけど、それにしても応答性は良いです。
たしかにコレ、ハイトルクモーターです!(散々書いといて結論ソレかよ)
つづきまして、HS-50000(ハイスピード型)。
コレはノーマルに付けるとブっ壊れるそうなので、アブノーマルなメカボに搭載して試射しました。
どこがアブノーマルかというと、ハイトルクギアを入れて回転数を抑えるようになっています。たしかSYSTEMAのスーパーハイトルク(?)か∞(アンフィニ)だったと思います。
これは11.1vでも16r/sくらいしか出ないシロモノ。
「どぉれ、どれほどスピードが上がるのかな…グフフフ…」
「グフ」
期待して試射したものの、20r/sに届いたり、届かなかったり…
「まあ、こんなもんか…20r/sも出りゃ良いか…?」
と思ってちょっと長めにトリガを引いていると…
「バン バン バン バンバンバババババババババーーーーーーーーーーーーーーー」
スゲーサイクルになりました。測定値は25r/s。
「キヒィィィ、こっ壊れちゃうゥゥゥ」
この機種はセクカなんてしてませんのでこのままでは確実にブッ壊れます。
たしかに早すぎて壊してしまうモーターです。つまりコイツは回転数を追求するあまり、立ち上がり(レスポンス)のみならず搭載機の寿命さえ犠牲にするカリカリな「谷田部アタック」なハイスピードモータです(もう谷田部ねーけど)。
ハイトルクギアでこれならハイスギアではどうなっちゃうんだろ…
総評としては、ハイスギア+11.1v+HT40000はキレ、立ち上がりが良くサイクルもそんなに悪くないので個人的には好きです。トルク不足になりがちなハイサイ機にはコレ、イイかも…
HS-50000は早すぎて私の手には余るといったところ…ハイスギアにすれば立ち上がりも良くなると思いますが、セクカとかしなきゃならないのでメンドクサイです。
最高速にアタックするもの面白いかも知れませんが、長引きしてタイム(サイクル)を出してもねぇ…その都度ブローしちゃってもヤダし…
まあ、コレだけではなんなので、またおいおいいろんな機種に入れてその都度、ご報告したいと思います。特にHS-50000をどうするか?
とりあえず今回ハイサイ機の調子が良くなったので概ね良好といたします。
最後に今回のモーターの共通した欠点を述べたいと思います。それは
「磁力が強すぎる」
事です。
「アレッ、このドライバーこんなに重かったっけ?」
良く見るとモーターが引っ付いてます。作業中、色々なものがカッチンカッチンくっつき、ホントに邪魔クサイです。
ゲーム中、砂鉄の採集とか出来そうです…
ご閲覧、ありがとうございました。