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Posted by ミリタリーブログ  at 

2013年01月14日

・正体不明M4





毎度お世話になります、オヤジGUNです。

本日は広い範囲で大雪との事。皆様、如何お過ごしでしょうか?
そして新成人の皆様、おめでとうございます。
あいにくの天気でしたが、思い出に残る事は確かでしょう・・・

私達の成人式といえば・・・やめときましょう・・・てゆーか、もう四半世紀前なので覚えていません。

さて、本日も依頼されたM4の修理に関する話題です。
http://oyazigun.militaryblog.jp/e394312.html




前回、渡された3本の、とあるひとつのフレームに「TOP」の刻印が・・・

「ムリムリムリムリ、EBBなんて。バトンとかに修理出しな!」









しかしながら、さにあらず。なんとコレ、外身はまるまるTOP(ハリケーン?)製EBB用。中身はG&P製スタンダードメカボという、トンデもないシロモノ。
もはやメーカーがどうの、とか言う次元ではありません。

どんな試練だよ・・・

まあ逆じゃないだけ良かったと思うしかありません。
しかも

「オレのM4をカリカリにシメ上げてくれ!(ハイサイで)」

とのリクエスト。まあ、そうは言うものの、ベースもプルーフされていない個体ですし、彼にとってハイサイは初めてなので、セミカリ仕様にしようと思います。





「じゃあ、16:1あたりのハイスピードギアが必要だなぁ・・・」

などど思いながらG&P刻印のギアを観察していると・・・

「ナニコレ!セクカしてあるじゃん、2枚!!」





という事に気がつきました。しかもてっきり18:1の純正ギア比だと思っていたらどうも違う様子。ベベルの歯が少なくて、なんとなくハイスピードっぽいです。
計算方法を知らないので正確なギア比は判りませんが(歯の数を数えるのもメンドクサイし)だいたい18:1から13:1の間って所でしょうか(ざっくりしすぎだっ!!)。

まあ、部品代を圧縮する事が出来そうなので、コレでドコまでいけるかやってみたいと思います(オイ、人のでやるな)。
んで、7.4vで実射。

いきなり弾が出ません。

とりあえずチャンバを確認。出てきました、出てきました、カッチカチの

「KM製HOPチャンバパッキン(水色)」

この製品は大変性能が良く、私も散々お世話になりましたが、経年劣化がマルイ純正と比べると激しいようです。
純正とか大概のチャンバパッキンはざっくり黒いゴム製なのですが、コイツはウレタン製です(多分)。ウレタンは磨耗性や温度の影響等に関してはゴム製より優れていますが(多分)1~2年で硬化してしまうので交換が必要です。それ以上経つとカッチカチになってしまいます(カスイブンカイってヤツ?)。
本個体のもカッチカチになっており、単なる弾道障害になっていました。

HOPパッキンを純正に換装して再試射。ちゃんと弾は出ましたが、初速は70m/s。
スプリングなのかフレームとチャンバ等のマッチングなのか判りませんが、コレではハイサイに出来ません。
手持ちの「アングス製HC1J」スプリングに交換。ついでにピストンウエイトも取り去り、ピストンも今や貴重品になっちゃったSHS14枚メタルに。一気に93~94m/sになりました。
そう考えると、TOPのフレームとG&Pのフレームの寸法違いとかは無く、マッチングは良いと思われます。多分、マルイ製メカボでも・・・

そしてマンをジして11.1vリポでドライブ。
サイクルは29.0m/s。
うーん、ギア比は18~16:1くらい?
なんかバネのレートとモーターのトルクが合ってない様なカンジ。

個人的には遅いハイトルクモーターをハイボルトでモリモリ回すのが好きなのですが、私の好みを押し付けるわけにもいきません。
とはいえ、M120モーターも悪くないので、良しとします。





懸念点はピニオンです。M120モーターならピニオン交換はマストですが、ギアが一式G&Pなのであえてそのまま。このサイクルでどこまでもつか、確認したいと思います。(だから、人のでやるな)。

しかし、ちょっと連射時の歯抜け(給弾不良)が気になります。
そういえばマガジン挿入時も入れ辛かった覚えが・・・





良く見ると、メタルチャンバの給弾口付近の四角いパーツがフレームに干渉しています。
EBB(ハリケーン)のロアフレームはG&PやCAのそれとは違い、チャンバが抜けるような切り欠きがありません。このため、本来であれば干渉しないであろうロアフレームにチャンバがあたり、少し傾いています。
このため、チャンバ給弾口付近四角部を少しヤスリで削りました。

マガジン挿入もしやすくなって、給弾不良も改善されました。ワンマガジン(約330発)ノンストップ、クリアです。





んで、VLTORタイプの可倒式のフロントサイトをつけて完成です。
このフロントサイトは二本の太いネジで締め付けるタイプなので、アウタの切り欠き位置に左右されず、任意の位置で固定できます。このためハンドガードをつける際は、ハンドガードのガタつきを抑える事が出来、結構スキです。
本個体のハンドガードもキッツキツでガタつきも軽微。バッテリ交換が大変そうですが・・・

ぶっちゃけ、メカボはほぼG&P製Defaultですが、レシピは以下の通り

・ギア比不明G&P純正ギア (セクタ2枚カット[前2])
・リポ:11.1v(Option No.1製)
・モーター:M120モーター(G&P製)
・ピストン:14枚メタル(SHS)
・スプリング:HC用1J(アングス製)+PDIスペーサ4枚
・給排気系:G&P製 Default
・軸受け:Default(8mmベアリング)
・チャンバ:SYSTEMA製 パッキン類:マルイ純正
・バレル:KM製 310mm
・初速:Ave93.1m/s(HOP無し)Ave94.5m/s(HOP適正)(0.20gマルイ製ノンバイオ使用)
・サイクル:Ave29.7r/s




ほとんどメカボには手を入れてないのですが(元が良かったので)、修理時間の大半を不調原因の解析に費やしました。
これが中華製の問題点といえましょう。
まあ、今回の個体に関しては中華製と一言で片付けられるようなシロモノでは無いのですが・・・
まあ、良い経験、思い出になりました(もうヤダ)。

そういえば私の成人式の事を思い出しました。


その晩、えらく酔って街を徘徊した記憶があります。
(そりゃ、思い出せないワケだ)

やってる事が今とそんなに変ってませんね・・・




二十歳の気持ちを忘れない男、それがオヤジGUNです。




ご閲覧、ありがとうございました。



  


Posted by オヤジGUN  at 21:43Comments(0)修理依頼